ロサンゼルスのデザイン事務所ディーガン・デイ・デザインが、角張った骨組みからなる2枚の双対射影(そうついしゃえい)スクリーンのインスタレーションを、ロサンゼルスのSCI-Arcギャラリーで行った。
Blow x Blowと呼ばれるこのインスタレーションでは、刑務所とミュージアムの展示、および新しい媒体の形を探求するアーティストたちの作品、そして一連のトークも企画されている。
展示スペースは、骨組みに沿って折りたたまれたスクリーンによって、二面に区切られている。
ギャラリーのスペースをグリッド枠と考え、一本のベクトル線をデジタル処理で弾ませて、この角度のある幾何学的な形状が作られた。
展示は2009年12月13日まで開催され、その間、視覚媒体は随時変化する。アーティスト、建築家、評論家たちと一般入場者との間の討論会も開催される。
写真/ジョシュア・ホワイト
デザイナーからのメッセージは以下の通り。
建築の内に生きるか、それとも建築なしで生きるか?
Blow x Blowは、展示の世界における2つの動向が衝突する場です。その動向とは、建築家がギャラリー空間を自分たちの場所として用いようとする動向と、他の考えられる新しい媒体などにもギャラリーの門を開こうとする動向です。
この衝突を表現するため、映像投影やスクリプティングの技術を用いました。その結果、空間と構造の連続性に新しい秩序をもたらし、また現代芸術と語り合うための新しい環境作りを促すことになります。
このインスタレーションはまず、建築というより、映画のスクリプトと映像の関係から生まれました。前者は通常、映画製作におけるテンプレート、あるいはプリテキストとして用いられ、(次第に、定着しきった古いやり方とみなされつつある)後者はその配信方法および最終的な完成品ということができます。
我々の計算では映像がスクリプトに先行し、映像イメージのパラメーターが一定の秩序の中で投影されます。
「バウンス(跳ねる)−ライン(線)」スクリプティングでは映像による単一のベクトルがギャラリーの空間中を無限に跳ね返っては、徐々に規律をもった二つの方向へと展開してしていきます。
まず、ギャラリー空間は6フィートx7フィートx8フィートのフレーム枠として再定義されます。この比率は正面では4対3のテレビ・スクリーンの画像、斜めでは9対16の映画用の映像比率を考慮しています。
この寸法はまた刑務所の部屋の寸法を模倣したものでもあります。
このマトリクスでは、無作為に16のベクトル線が作られ、それぞれ3番目のベクトルの先端が三角形の起点に向いていることで、連続したカット面が作り出されます。
こうしたベクトル路の二つが束ねられると、2枚のスクリーンからなる二つの映像エリアが出来上がります。
単にギャラリー内を暗くするより、ベクトル線が通る路の表面を広くすることで、中にいる人がお互いを見ることはできても、スクリーンに投影された画像には高窓の光からの陰影ができるという「灰色の部屋」とでも言うべき状況が作り出されます。
Blow x Blowという作品タイトルは、"blown"というタイトルを持つ2,3の作品を連想させます。アントニーニの「ブロウアップ」(1966年)、ゴードン・マッタ−クラークの「ブロウアウト」(1976)、そして以前ジョージ・ユーが圧縮空気を使ったSCIアーク・ギャラリーでのインスタレーションも「ブロウアップ」というタイトルでした。
Blow x Blowのデザインにおける自由と制約のふり幅は、期間中開催されるプログラム 「Collections+Corrections(コレクションと訂正):芸術と犯罪の建築/刑務所とミュージアムと、それらが現代のハイ・デザインとアメリカの都市再生に持つ役割についての研究」における重要な要素でもあります。
画像を拡大するにはクリック
展示の日数も、投獄の判決のように、我々が実験してみたい変数となっています。
画像を拡大するにはクリック
インスタレーションでは"Collections+Corrections"を2週間展示した後、 "Friends of Friends(友達の友達)"というタイトルで、新しい媒体を使って作品を作っている主要なアーティストたちの作品を展示します。
画像を拡大するにはクリック

コメントする