
ロンドンの建築事務所フォスター+パートナーズが、イギリスのバークシャー地方に、木の鎧で覆った校舎を完成した。

ラングレー・アカデミーと呼ばれるこの3階建ての建物には、1100人の生徒が集まれる吹き抜けのアトリウムもある。

構内には黄色い円筒状の2階建ての部屋が3棟あり、サイエンス・ラボが入居している。

アトリウムから外側に広がる二つのアーム部分には、38の教室が並んでいる。

垂直の木製放熱孔が建物に影を作っている。

学生たちは、太陽光集光装置、排水再利用、エネルギーがどのように集められ建物中に運ばれていくかを見せるパイプ網など、環境に考慮したことがはっきりとわかる特徴を通じて、科学と環境問題について学んでいく。
写真/ナイジェル・ヤング
建築事務所からの更なる情報は以下の通り。
ラングレー・アカデミーが公式オープン
本日、フォスター+パートナーズ設計のラングレー・アカデミーが、マテュー・ピンセント卿により正式な開校となりました。建物は持続性を考慮したデザインの一例で、このテーマが建物そのものに体現されています。

アカデミーはミュージアム・ラーニング(博物館学習)に特化した初めての学校で、舟こぎ、クリケット、科学学習をカリキュラムの呼び物にもしています。

吹き抜けの閉じたアトリウムが3階建ての建物の中心部に位置し、1100人の生徒が集まるこのスペースを中心に生徒たちの社会生活が展開していきます。

フォスター+パートナーズが手がけた数々の学校建築に繰り返し表れる要素が、同じくここにも見られます。すなわち、透明性と開放性によって特徴付けられた、まるで「学ぶためのギャラリー」であるかのようなアトリウムです。またそれは、今回のテーマ「ミュージアム」とも共鳴しています。アトリウム内部には、3つの黄色いドラムが床上で円形の柱で支えられています。

このような2階建ての鞘の中には、サイエンス・ラボが10部屋あり、科学教育の重要性を強調しています。

スポーツと文化のブロックには、装置完備の劇場、テレビと音の録音スタジオ、防音装置付きの練習室、リハーサルスペース、スポーツホールと講義用の劇場など、音楽とドラマ専用の施設があります。

アトリウムから伸びる二つの明るくて広々とした廊下には38の教室が並んでいます。

建物は環境考慮型で、従来型の校舎に比べ水の消費量が20%、二酸化炭素は年間にして約150トンの削減につながり、環境問題や科学教育の場としても利用できます。
生徒たちは、屋根の太陽光集光装置や、むき出しになった植物園はもちろんのこと、エネルギーがどうやって作られ建物中に伝えられるかを見せてくれるパイプ網を見ることができます。
雨水は集積されてろ過され、衛生用水や潅水として再利用されます。水平の放熱孔システムが影を作ります。また課外時間には様々なコミュニティが使うことを想定し、長い時間をかけて持続性が保持されるよう計算して作られています。

環境デザインに関しては、フォスター+パートナーズはブロ・ハポルドと恊働した。

フォスター+パートナーズの上級パートナーでデザイン・ディレクターのナイジェル・ダンシーのコメント。
環境面でのパフォーマンスと外観−ラングレー・アカデミーではこの二つは切っても切れないものです。このアカデミーは、ギャラリーやミュージアムをテーマとすることで、革新的な新しい教育観の先駆者となっています。環境デザインを物理的に体現し、教育手段とすることで、学校それ自体がひとつの展示になっています。
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ミュージアム・ラーニング(博物館学習)とアカデミーのミュージアム
ラングレー・アカデミーは、博物館学習を提供し、自分たちのミュージアムを運営するイギリス初の学校です。博物館学習は、博物館に行くだけで終わりはありません。
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古代の工芸品やオブジェが教室に持ち込まれることで、疑問がわき、議論が起こり、分析が行われます。そしてカリキュラムを越えたつながりが作られるのです。
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