
フランスのデザインスタジオ、John Doe の Grégory Lacoua と Jean Sébastien Lagrange がパリにあるチャペルのリノベーションに際して家具をデザインした。


「The Chapel of the Assumption」は元々フランス人建築家の Noël Le Maresquier によって1961年に完成したもので、急下降した天井と床から天井までのステンドグラスが特徴的である。

John Doe はチャペルのためにオーク材の信者席と聖書台、花崗岩の祭壇、石製の洗礼盤を作った。全て支持する部分と天板の間に20mm のギャップを設けているので、あたかも浮いているように見える。

洗礼盤は石板に設けたシンプルなくぼみでできており、1リットルの水を蓄えることができる。

このチャペルの改築と動線計画はフランスの建築事務所の 3box が請け負っている。

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Photographs are by Felipe Ribon.
写真撮影は Felipe Ribon。

デザイン事務所からの詳しい説明は以下の通り。
John Doe による「The Chapel of the Assumption」
Grégory Lacoua と Jean Sébastien Lagrange によって率いられるデザインスタジオの John Doe がパリの「The Chapel of the Carmelites of the Assumption」(第16 聖母被昇天のカルメル会のチャペル)の新しい内装デザインを手がけました。

1959年に Noël Lemaresquier(Le Corbusier の弟子)によってすでに建築的表現として設計されたこのチャペルですが、2007年に急速に集会の創立者であるSaint Marie Eugenie of Jesus の列聖式に従って非実用的にされてしまいました。この時、殺到する参列者を即座に効率的に整列させることを必要としたのです。

オリジナルのデザインおよび建築は、現代的なデザイナーが教会を理解できるようなものにするであろうと修道女たちが信頼することを一瞬でもためらわないように、極力努力した賜物です。

巡礼者の出迎え方や動線などの再考を含めて、チャペルの改築が 3Box の建築家チームに任せられました。

一方 John Doe の2人組は、信者席、祈祷台、祭壇、聖水盤、聖櫃、聖書台などの典礼用の家具のデザインに取り組みました。そのデザインには John Doe は彼らの初めての大規模な建設プロジェクトをきちんと扱うくらい日常的なデザインを超えた実に多くの類型があります。

心に浸透するようなデザインの方針、それは常に全体として家具で装飾することを統合し、意味を与える小さな恐ろしく人間の創造するディテールに対する問いかけなのです。

John Doe の2人組はまさに2cmの小さな「吃逆」を作り出しています。

水平面と支持部分の間の2cmのギャップである小さな永久的な立ち上がりは、形式的な表現の体系において差異を描いており、修道女が直ちにこの新しい場所に最も適応できるようにしむけています。

その結果、聖水盤、祭壇および信者席が一緒に浮揚しているように見えます。

完璧にデザインされた信者席は、多くの人々が着席できるようにオーク材で作られ、また会衆の特性の一つである面と向かって心の祈りから始まるその他の制約にうまく融合しています。

そのためチャペルの中央は、お互いに向かい合う修道女たちのために指定されており、修道士たちは周辺に位置するようになっています。

足音のリズムによって強調される空間の特質として、中央に近づくほど、それは強くなります。

座席は修道女の聖職者席(詩編と聖書をしまう場所があるものもしくはないもの)、祈祷台付きもしくな無しの会衆のための3つの異なる大きさの信者席など、異なる寸法によって設けられています。

St Marie Eugenie の遺物が納められている黒色のジンバブエ産花崗岩の祭壇は、同じく変わらぬ細心の注意を払ってデザインされています。あたかもそれはいつもそこにあったように、床面上の無垢の石板で、その基本的な機能にまで還元された祭壇の完璧な要約(祭壇とはもともと質素な平の石であり、持ち運びができるようなその機能全てを兼ね備えたもの)が表現されています。

聖水盤は Auberoche 産の石でできておりそのラインの柔らかさによって、 John Doe duo が熱望したように、聖水は「石に横たわるシンプルな雫」になりました。

1リットルの聖水を保つことのできるこの聖水盤は機能的であると同時にミニマルでデリケートです。

John Doe
アングロ=サクソンの文化では、John Doe とはその身柄が明らかでない名もない遺骸という意味があります。(いわゆる名無しの権兵衛の英語版)

きちんと陳列されたようなデザインをばかにし、Grégory Lacoua and Sébastien Lagrange はそれゆえ未知の一般的な、彼らのボキャブラリーができるだけ自由であると主張する彼らのデザインを具体化することはないアイデンティティの真の固有名詞を選択しました。

強烈な個性の持ち主として自らを確立する必要性からは自由ですが、それぞれの問いかけに対する最良の答えを決断することを目指しながら、半永久的に行なわれる大物たちの競争の中で戦うことは非常に強く認識しています。
※敬称略
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