ひとつの「椅子」とひとつの「照明」でつくりだす特別企画
椅子の研究家として有名な織田憲嗣さん、建築照明デザイナー面出薫さん、空間デザイナー長谷川喜美さんが23の書斎空間を提案しました。
1946年、高知県生まれ。大阪芸術大学卒業。百貨店の宣伝部を経て、フリーのイラストレーターとなる。大阪芸術大学、神戸学院女子短期大学、嵯峨美術短期大学、NHK文化センターの非常勤講師を経て現在、東海大学芸術工学部教授。大阪ガスインテリアデザインスクールの非常勤講師。著書に『日本の家』(福音館書店)、『ハンス・ウェグナーの椅子100』(平凡社)、『デンマークの椅子』『200脚の椅子』(ともにワールドフォトプレス)『イラストレーテッド名作椅子大全』(新潮社)がある。
1950年、東京生まれ。東京芸術大学院修士課程を修了。住宅照明から建築照明、都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、照明文化研究会「照明探偵団」の団長として精力的に活動を展開中。東京国際フォーラム、JR京都駅、せんだいメディアテーク、六本木ヒルズ、中国中央電視台などの照明計画を担当。国際照明デザイン大賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。著書に『世界照明探偵団』鹿島出版会『、都市と建築の照明デザイン』六耀社など。
桑沢デザイン研究所卒業。施工会社、デザイン事務所を経て2004年6月ベルベッタ・デザイン設立。商業空間/イベント/エキシビション等の空間デザイン全般を幅広く手がける。近年では2007ミラノサローネ/TOKYODESIGNPREMIO、日産デザインセンター/プロジェクト・デザインルーム、表参道ヒルズクリスマス等の空間デザインを担当。マツダ新車発表会で次代を担う3人の女性クリエイターの1人として参加。DDA産業大賞「通商産業大臣賞」/DDA奨励賞等多数受賞。
LC4 Chaise Longue
Le Corbusier, Pierre Jeanneret, Chariotte Perriand / 1928 / CASSINA
ARCO
Achile & Pier Giacomo Castiglioni / 1962 / FLOS
大理石、皮革、スチールにクロームメッキ等々、スノップな組合わせである。美しいステンレスのボールが華麗なアーチを描き、大理石のベースへと続くアルコ。一方、LC-4シェーズロングは、アールデコを代表する椅子である。アールデコの特徴は、構造的にシンプルでありながら、その素材は贅沢なものをふんだんに使うことにある。組合わせの妙は、それぞれの美しい曲線の使い方にもある。その曲線が織りなすゆるやかなリズム感は至福の時間を生み出す。
La Chaise
Charles & Ray Eames / 1948 / Vitra
Falkland
Bruno Munari / 1964 / DANESE
ラ・シェーズは1948年、ニューヨーク近代美術館主催の“ローコスト・ファニチャー・デザイン・コンペティション”応募作品である。その名の由来は、彫刻家、ガストン・ラシェーズ作の“浮かぶ姿”の人物のフォルムにインスピレーションを得て作られたところから。また、フォークランドは日本の提灯をヒントにしたものと考えられ、伸縮性のある布を使い、折り畳みできるものだ。ムナーリは絵本を製作したり、変形可能な猿の人形ZIZIでも知られる多才なクリエーターだ。いずれの作品も、共に白く静かに流れる曲面が美しいものの組合せである。
Red Blue Chair
Gerrit Thomas Rietvelt / 1918 / 当時のモデルを復元
Tube Light
Eileen Gray / 1927 / ClassiCon
オランダのライデンに興った新しい芸術運動「デ・スティル」の中心的メンバーとなったリートフェルト。その彼の代表作がレッド&ブルーチェアである。この作品は現在カッシーナ社で商品化されているモデルとは違い、肘の下にサイドパネルが付いたタイプ。当時のモデルを参考に復元されたものだ。アイリーン・グレイはアイルランド生まれのアールデコ様式の代表的作家である。彼女のデザインしたこのチューブライトはリートフェルトの作品に見られる垂直、水平を強調したデザインに呼応するかのようなデザインである。いずれの作品もその斬新性において、今なお全く古さを感じさせないものだ。
FIORENZA
Franco Albini / 1952 / alflex
MOD.2097/30
Gino Sarfatti / 1958 / FLOS
アルビーニの代表作、フィオレンツァ(花)。側面に見られるクロスしたフレームがこの椅子を特徴づけている。また、側頭部を支えるウィングは古くからウィングバックチェアとして馴染みのものだ。一方、サルファティの作品も使われてきたシャンデリアをリデザインしたものだ。あえて電気のコードを隠さず視覚化したところがポイントだ。これら2つの作品に共通するのは、古くから親しまれてきたものをリデザインすることで、現代に蘇らせた点であろう。いずれの作品もデザイン寿命の長い作品でもある。
Pylon Chair
Tom Dixon / 1992 / Cappellini
Illios
Ingo Maurer / 1983 / Ingo Maurer
パイロンの名からもわかるように、送電線を支える鉄塔をイメージしてデザインされたもの。ワイヤーシェル構造の作品は、その多くが3次元曲面のものであるが、この作品は、そうしたモダンデザインの概念にとらわれることなく、アートオブジェ的な作品としたものであろう。一方、イリオスは2本の細長いスチールロッド(断面は四角)の上部に光源が設けられており、この照明器具に触れると電源がオンになり、明かりが燈されるものだ。そのまま触れるとやがて照度が低くなりオフになる。細長いフレームは緩やかに揺れ動き、これまでにない照明の可能性を拓いた作品と言えよう。これら2つの作品に共通するのは、細いフレームが生み出す美しい危うさではないだろうか。
The Chair
Hans J. Wegner / 1948 / Johannes Hansen / PP mobiler
PH 3 1/2 - 2 1/2 Floor
Poul Henningsen / 1925 / Louis Poulsen
その機能性、審美性など、あらゆる面において最高の椅子との評価から名付けられたザ・チェア。アメリカのジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンの選挙のテレビ討論の場で使われ、ケネディチェアと呼ばれたこともあった。一方、ポール・ヘニングセンによる一連のPHランプは、当時コンピュータが無かった時代に、その光源が直接目に入らないように、光の屈折を徹底的に計算し、設計されたものである。彼は照明器具をデザインすると共に光をデザインしたとも言える。照明器具の最高傑作とも言えるこれらHPランプにザ・ランプの称号を与えたい。
Chieftains Chair
Finn Juhi / 1949 / Onecollection
Norm69
Simon Karkov / 1969 / Normann Copenhargen
椅子の中でもこれほど、どっしりと威厳と風格を湛えた作品は少ないのではないだろうか。かつて、この椅子が発表された時、デンマークのフレデリック国王も掛けられ、絶賛されたと言われている。この作品に照明器具をコーディネートする場合、その“格”が問われる。そうしたことを前提に照明作品を選ぶと、ポールヘニングセンの“アーティチョーク”が適当かと考えられる。しかし、今回の会場を考えると設置が難しく、そこで選んだ作品が、このノーム69である。この作品はプラスチック製で軽く、しかもアーティチョークの様な王冠を連想させるフォルムである。ピンチヒッターとしてはやや役不足かも知れないが、、、、。
Eames Lounge Chair
Charles & Ray Eames / 1956 / Herman Miller
TACCIA
Achille & Pier Giacomo Castiglioni / 1962 / FLOS
アメリカ、ミッドセンチュリーを代表する作家イームズ夫妻の象徴的作品である。この作品のデザインルーツはデンマークのハンス・J・ウェグナーの作品が下敷きとなって生まれたもの。あまりにも安楽性が良いため、購入者から“この椅子に掛けるとすぐに眠ってしまう”との苦情がよせられたというエピソードが残っている。一方のタッチア、大振りなテーブルランプのわりにその明るさは弱いものだ。本体下部に光源がセットされ、上部の金属の円盤に光を当てる間接照明である。ガラスの底面とベースの受け面の曲面が同じであるため、上部は自由に角度を変えられる。イームズの作品にマッチングさせるにはこの位の“格”をもつ照明器具でなければバランスが取れない。
Pernilla
Bruno Mathsson / 1960 / Karl Mathsson
Flindt 220 Pendant
Christian Flindt / 2007 / Lois Poulsen
ブルーノ・マットソンはスウェーデンを代表する家具デザイナーである。彼ほど椅子の安楽製、機能性を生涯にわたり追求したデザイナーはいない。その根底にあるのは、常に消費者、使用者の立場に立ったものづくりの考え方であろう。このペルニッラも、そうした研究の中から生まれた作品だ。また、日本の室内空間、特に畳の上での使用を考えた“床摺り”の付いたタイプも商品化されている。一方、フリント220ペンダントも、北欧のものづくりに共通の“ひとに優しい”という視点から生まれたものだ。外側の円筒形に加え、内側のコーン型のデュアルシェードで構成されたデザインは、“モダンな行灯”とでも呼べるもの。いずれの作品も日本の空間にうまくフィットするものだ。
Wiggle Side Stool
Frank O. Gehry / 2007 / Vitra
ToFU
Tokujin Yoshioka / 2001 / Yamagiwa Corporation
紙製の家具は家具デザイナーを目指す者ならば一度はチャレンジするではないだろうか。しかし、それが量産・商品化されることは並大抵のことではない。このウィッグルシリーズは1972年に発表され、世界の注目を浴びた作品だ。このサイドスツールは2007年に一連の作品に加えられたものである。分厚い布を折り重ねたかのような量感は、紙という素材の軽さをアイロニカルに表現したオブジェとも言える。一方、吉岡徳仁のトーフは、アクリルの特性を生かし、その断片から発光させるものだ。いずれの作品も素材をソリッドとして表現した面白さがある。硬軟のコントラストの組合せでもある。
Wassily Lounge Chair
Marcel Breuer / 1925 / Knoll International
Wagenfeld Table Lamp WG24
Wilhelm Wagenfeild / 1924 / TECNO LUMEN
ワシリーラウンジチェアはバウハウス(ドイツの総合芸術大学・1919-1933年まで)で誕生した世界初のスチールパイプ製の椅子である。ワシリーの名は、バウスの教授を務めていたワシリー・カンディンスキーからのもの。また、ランプをデザインしたヴィルヘルム・ワーゲンフェルトは、ブレーメンの銀製品工場のデザイナーとしてスタートし、モホリ・ナギの金属工房で学び、マイスターになった人物だ。イエナやヴァイスヴァッサーでデザイナーとして活躍した。この2人はいずれもバウハウスという歴史的な学術機関で学び、後の世に名を残した人物である。2人の革新的デザインの組合せである。
Nelson Cube Group Armchair
George Nelson / 1967 / Herman Miller
Satellite Pendant
Vilhelm Wohlert / 1959 / Louis Poulsen
造形の基本的形態である幾何形態の組合せである。ジョージ・ネルソンの作品名はネルソンキューブという単純明快なものだ。この作品にはソファやテーブルが共にデザインされており、様々な組合せに対応できる。一方、サテライト・ペンダントは美しい球体の照明作品であるが、単なる球体でなく、その上部がフワラーベースを想わせるようなすぼまり方で、全体を美しく引き締めている。ヴォラートはデンマークのモダンアートの殿堂、ルイジアナ美術館の設計でも知られる人物だ。知性的な直方体、球体の組合せだ。
Tato
Denis Santachiara / 1995 / Baleri
LAMPADINA
Achille Castiglioni / 1972 / FLOS
究極の ミニ マルデザインとも言える2つの作品。タトシリーズはクッション性豊かな球体のフォルム。これ以上要素を取り去ることが不可能なデザインだ。
ラージクッションを利用した作品はこれまでに数多く発表されているが、これ以上シンプルなものは見当たらない。一方、カスティリオーニのランバディーナもソケットベースに電球を取り付けただけの超ミニマルなもの。この作品、実は1972年に映画製作会社のノベルティーとしてデザインされたもので、ベースに映画用フィルムのカセットが利用されている。因みにランバディーナとは“電球”の意味もある。
D 61
El Lissitzky / 1930 / TECTA
Colombo
Joe Colombo / 1962 / oluce
ロシア構成主義運動の中心人物で、ウラジミール・タトリンと並ぶ重要な作家であるエル・リシッツキー。このD-61は、1930年、ドレスデン国際博覧会のソヴィエト・パヴィリオンのためにデザインされたもの。当時の作品は合板製であったが、その後ドイツのテクタ社で商品化された。また、コロンボ281は、41歳の若さで亡くなったイタリアの天才デザイナージョエコロンボ、36歳の時の作品。彼はデザイナーとして活躍した10年ほどの間に数多くの名作デザインを残している。この作品を制作しているオールーチェ社はイタリア最古の照明デザイン会社である。この2つの組合せはアクリル樹脂の素材特性でもある透明感を生かしたものだ。
PK24 Chaise Longue
Poul Kjærholm / 1965 / Fritz Hansen A/S
TIZIO
Richard Sapper / 1972 / ARTEMIDE
ドイツ生まれのリチャード・サッパーは母国よりもイタリアでの活動の場が多いデザイナーだ。このティチオは、各パーツが微妙なバランスで自由に動き、あたかもモビールを思わせるものだ。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションにも選ばれた名作でもある。一方、デンマークのケアホルムによるハンモックチェアも、ベースの上に渡された薄いベルトの上にシート部分が載せられており、そのシートの角度は自由に変えられるものだ。これら2つの共通するのは美しい緊張感に支配された造形である。
The Swan
Arne Jacobsen / 1958 / Fritz Hansen A/S
Panthella Floor
Verner Panton / 1971 / Louis Poulsen
デンマーク家具といえば、すぐに思い浮かぶのがチークスタイルに代表される木製の家具である。そんな中にあって、石油系の素材を使い、インターナショナルスタイルで世界にその名を知らしめたのがヤコブセンとパントンである。スワンチェアはコペンハーゲンのSASロイヤルホトルのロビーのためにデザインされた硬質発砲ポリウレタン製の名作椅子だ。また、パンテラはスチールベースにプラスチックのシェードを使ったもの。パントンの作品としては控えめな佳作である。パントンはヤコブセンの事務所に在籍していたこともある、言わば師弟作品の組合せでもある。
Spoke Chair
Katsuhei Toyoguchi / 1963 / TENDO
AWA
Kyoko Ibe / 1983 / Yamagiwa Corporation
“日本”+“日本”の組合せは、やはり良く似合うものだ。和紙の造形作家、伊部京子の阿波はフロアスタンドであるが、光源としては非常に低いものだ。行灯などに代表されるように、かつての日本家屋での照明は光源が低かった。この光源の低さがアットホームな雰囲気を生み出していたのである。一方、日本プロダクトデザインの父、豊口克平のスポークチェアも、その座高はかなり低く、行灯から発想された照明にはこれ以上ない組合せではないだろうか。こうした低い位置に腰をおろすと、天井高の低い日本の室内でも、あまり狭さは感じない。
EKSTREM
Terje Ekstrom / 1972 / Varier Furniture AS
Tube
Christian Deuber / 1997 / Pallucoo italia
ノルウェー生まれのユニークな椅子、エクストレムは線構造の延長線上にあるものだろう。芯材としてスチールパイプが使われ、そこにウレタンを巻きつけて安楽製を高めてある。その独特の構造は掛け方をも様々なものとしている。また、トゥベ(チューブ)は直管蛍光灯を使用したもので、壁にもたせかけたり、天井から吊り下げたり、床に寝かせたり、その使い方は使用者の感性に委ねられている。曲がりくねったチューブのエクストレムと真っ直ぐなチューブの組合せは、さらに独創的な空間を生み出すのではないだろうか。
ARMLESS CHAIR C-3150
Kenmochi Isamu (KDA) / 1960 / Y・M・K
AKARI
Noguchi Isamu / 1952 / OZEKI
誰が見ても納得できる、剣持勇とイサム・ノグチの組合せ。AKARIは、提灯という日本の伝統をモダンなデザインによって、現代によみがえらせた名作だ。提灯に見られる折り畳み式の構造や、光を拡散させる和紙の優れた性質など、最新の科学技術から生まれた製品にも決して劣らない照明器具である。そして、藤丸椅子は剣持が唱えた“ジャパニーズ・モダン”の見事な具現化であり、自身の代表作ともなったものだ。この2つには、造形的に“球体”という共通点がある。また、素材的に見ると、藤丸椅子に編まれている丸藤芯は一見、竹ひごにそっくりだ。AKARIに使われている竹ひごと素材類似の関係である。
Thinking Man’s Chair
Jasper Morrison / 1998 / Cappellini
Acquatinta
Michele De Lucchi / PRIVATA
肘掛けにカップホルダーを取り付けたり、肘幅を広くとり、カップ&ソーサを載せる椅子は知られている。しかし、このジャスパーモリソンの作品のように、肘の先端にカップの受け皿を取り付けたユニークなものは存在しない。ポストモダニズム以降、こうしたアーティスティックな作品が多く見られるようになった。また、ポストモダニズムの中心的人物、ミケーレルデッキのアクアティンタは、ガラス工芸で有名なベネッツィア・ムラノ島のガラス職人の手による吹きガラスで作られたもの。モダンデザインを否定するところから生まれたこれら2つの作品、プロダクトデザインでありながらアート的色彩の強いものである。
Aeron Chair
Bill Stumpf & Don Chadwick / 1994 / Herman Miller
BIOLITE EON
Ross Lovegrove / 2004 / Yamagiwa Corporation
モノをデザインするとき、その機能性という要素のみを追求してゆくと、誰がデザインしても、ほぼ同じデザインにたどり着くことになる。スポーツシューズやオフィスチェアがその好例だ。しかし、このアーロンチェアはこれまでのものと違い、そのメカニズムをデザインとして視覚化したものである。また、クッション材として伸縮性のあるメッシュ素材を使い、未来的な作品として世界の話題となった作品だ。また、デスクランプの未来系ともいえるバイオライトは、光のチラツキを解消した画期的な作品だ。スイッチに軽く触れるだけで灯具が起き上がり、同時に点灯するというユニークなメカニズムである。これら2つの作品はデスク周りの未来を暗示するかのようなものだ。
Safari Chair
Kaare Klint / 1933 / Rud Rasmussens
MAY DAY
Konstantin Grcic / 2000 / FLOS
メイデイ(非難信号)と名付けられた照明は、工事現場で使うライトをモダンデザイン化したもので、アウトドア感覚溢れるものだ。椅子の背や肘に、また壁に掛けたり床に直接置いたり、その時々の気分で自由な使い方が可能だ。サファリチェアは、イギリスがインドを統治していた時代にグルカ共によって考案され、やがてその機能性に注目した企業が、コロニアルチェアの名で商品化したもの。そのモデルをさらにデンマークのコーア・クリントがリデザインしたものがこのサファリチェアだ。組み立て、分解が可能なノックダウン構造の椅子。この組合せは、室内に限らず、アウトドア、エクステリアなどでの「自在性」に特徴がある。
MARENCO
Mario Marenco / 1971 / arflex
K-Series
Shiro Kuramata / 1972 / Yamagiwa Corporation
デザイナー自身の名を冠したマレンコは、70年代の日本で爆発的に売れた椅子だ。横文字の肩書を持つ職業人にとってあこがれの椅子でもあった。各パーツがラージクッションから成るシンプルな構造には、脚がなく、当時の流行でもあったフロアリビング(床座スタイル)のライフスタイルにも対応したものと言える。倉俣史朗のKシリーズもそうしたフロアリビングに合致したデザインと言えよう。白い布が空中からふわりと舞い降りた形態を、そのまま固定化した不思議なデザインはまるで現代アートのようだ。
| 協賛 | 株式会社CHINTAI |
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