このテーマを包括する展示の実現のため、ワークショップでは、さまざまな検討が行われた。最初に学生に課せられたのは「あなたにとってエコロジーって何ですか?」という問い。これに対し、学校単位でプレゼンテーションをし、エコロジーに対する全員のイメージの共有化を図った。次にテーマに設定した環境と癒しについてもそれぞれの学校ごとにプレゼンテーションし共通認識を持つ。こうして固まったより具体的な展示のテーマが「人と地球、人と環境との関わりを、水を通して考え表現する」こと。そして、テーブルというモチーフを介した水の表現へと展示内容を決定していったという。
その結果、完成したのが8つの「みずたまりテーブル(puddletabel)」だ。みずたまりテーブルは、水を通じて環境への取り組みを表現するだけでなく、子供のころ水たまりで遊んだワクワク感や楽しさなど、水という存在そのものにも言及している。TOTOの担当者である千代崎氏は、「ワークショップ開始当初は、自己表現もソフトで消極的な印象も強かったが、回を重ねそれぞれの目標が明確になるにつれて積極的な言動が多くなった。作品が完成に近づくにつれ、“Tokyo Designers Week”という舞台で発表するという意識が高まり、学生たちのモチベーションも高まっていった」と学生たちの成長を振り返る。
今回のワークショップは、学生たちの展示イメージやテーマを共有化しただけでなく、モチベーションと一体感を高め、作品の完成度向上にもつながったようだ。
写真上:ブース全景。インタラクティブなブースレイアウトとなるよう考えられている
写真下:枯山水をイメージした作品。 砂利を動かすことで水の表情が変化する。