「環境と癒し~ひとにやさしい・地球環境にやさしい~」
人と水のつながりを表現したテーブル

バス、トイレ、キッチン用品など、水回りの製品とサービスを手掛けるTOTOが、次世代のデザイン産業を支えるデザイナーの発掘・育成を目的に、デザインサンガクに参加。「環境と癒し~ひとにやさしい・地球環境にやさしい~」をテーマに据え、プロジェクトデザイナー藤本壮介氏、8大学24人の学生と共にワークショップを開催し、水と人とのつながりを作品展示で表現した。 TOTOはもともと、環境に配慮した商品開発・技術開発を目指し、ユニバーサルデザインとエコロジーを重要なテーマとして捉えている。そのため今回の展示においても、単に環境をテーマにした省エネのためのアイデアや機能だけを訴えるのではなく、エコロジーでありながら人々の生活や心を豊かにするという、環境と癒しが共存したライフスタイルの提案を目指した。

このテーマを包括する展示の実現のため、ワークショップでは、さまざまな検討が行われた。最初に学生に課せられたのは「あなたにとってエコロジーって何ですか?」という問い。これに対し、学校単位でプレゼンテーションをし、エコロジーに対する全員のイメージの共有化を図った。次にテーマに設定した環境と癒しについてもそれぞれの学校ごとにプレゼンテーションし共通認識を持つ。こうして固まったより具体的な展示のテーマが「人と地球、人と環境との関わりを、水を通して考え表現する」こと。そして、テーブルというモチーフを介した水の表現へと展示内容を決定していったという。


その結果、完成したのが8つの「みずたまりテーブル(puddletabel)」だ。みずたまりテーブルは、水を通じて環境への取り組みを表現するだけでなく、子供のころ水たまりで遊んだワクワク感や楽しさなど、水という存在そのものにも言及している。TOTOの担当者である千代崎氏は、「ワークショップ開始当初は、自己表現もソフトで消極的な印象も強かったが、回を重ねそれぞれの目標が明確になるにつれて積極的な言動が多くなった。作品が完成に近づくにつれ、“Tokyo Designers Week”という舞台で発表するという意識が高まり、学生たちのモチベーションも高まっていった」と学生たちの成長を振り返る。
今回のワークショップは、学生たちの展示イメージやテーマを共有化しただけでなく、モチベーションと一体感を高め、作品の完成度向上にもつながったようだ。

写真上:ブース全景。インタラクティブなブースレイアウトとなるよう考えられている

写真下:枯山水をイメージした作品。 砂利を動かすことで水の表情が変化する。

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